「Feren OS」をフラッシュメモリーにフルインストールしてみた

2019年11月20日Linux (リナックス)

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概要

「Feren OS」 (「Linux」ディストリビューション) の Live USB を作るのではなくて、フラッシュメモリーに対して、普通のインストールはできないのだろうかと疑問が生じたので、やってみたらできました。


使用したもの

「Feren OS」をフラッシュメモリーにフルインストールしたときに使用したものは次のとおり。

  1. Linux ディストリビューション

    • 名称: Feren OS
    • Version: July 2019
    • ISO ファイル名: Feren OS x64.iso
    • ISO ファイルサイズ: 1,866,203,136 バイト

  2. 光ディスク (インストール元)

    • 種類: DVD-R
    • 容量: 4.7GB
    • 用途: データ用

  3. フラッシュメモリー (インストール先)

    • Model Number: SanDisk SDCZ800-064G-G46 (USB フラッシュドライブ (USB メモリー))
    • 容量: 64GB
    • 読取速度: 200MB/sec
    • 書込速度: 150MB/sec


フルインストールした理由

Live USB の場合、ソフトウェアの追加インストールがほとんどできないが、フルインストールの場合、大容量のフラッシュメモリーを使用すれば、ハードディスクドライブ (HDD) と同じように多数のソフトウェアをインストールすることができる。


フラッシュメモリーにインストールするメリット

  1. ハードディスクドライブ (HDD) やソリッドステートドライブ (SSD) が故障したり、取り外されていても、フラッシュメモリーを使用して、 PC を起動させることができる。

  2. ハードディスクドライブ (HDD) やソリッドステートドライブ (SSD) に対して、デュアルブート (マルチブート) 環境を構築する必要が無い。

  3. ハードディスクドライブ (HDD) やソリッドステートドライブ (SSD) よりも消費電力が小さいかもしれない。

  4. 複数の PC を所有していても、ソフトウェアのインストールは、フラッシュメモリーに対する一回だけで済む。

  5. 複数の PC を、同一の設定・デスクトップ環境で使用することができる。


注意点

  1. 転送速度が 40MB/s 以下のフラッシュメモリーを使用すると、ハードディスクドライブ (HDD) (転送速度 40MB/s ~ 200MB/s 程度) よりも遅いことになるので、ストレスの原因になるかもしれない。

  2. フラッシュメモリーには書き換えの上限 (寿命) があることから、別のストレージにバックアップする習慣が必要。


まとめ

容量が 8GB 以上のフラッシュメモリーを使用するのであれば、多数のソフトウェアをダウンロードして追加インストールできるように、 Live USB よりもフルインストールを選択したほうが良い。

2019年11月20日Linux (リナックス)

Posted by Atsushi Fukuda (atsushifukuda.jp)